yigarashiのブログ

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上司とのシンクロ率を高める

最近、指揮系統ツリーの真ん中くらいでリーダーシップを発揮することが増えてきました。つまり自分に上司も部下もいるという状態です(業界的には上司、部下という雰囲気ではないですが便宜上)。そこでうまくやる方法を色々と考えているのですが、そのひとつとして「上司とのシンクロ率を高める」のが良いんじゃないかと考えています。自分の上司の思想や目指す方向を知り、腹落ちし、そっちに向けて自分もマネジメントをする。そうすれば組織としての成果を最大化できるだろうという目論見です。まあ当たり前といえばそうなんですが、ちゃんとできたら偉いと思います。

メンバーの行動と組織のビジョンに一貫性があり結びついていることを、OKRについてまとめたMeasure What Mattersでは「アラインメント」と呼んで重要視しています。僕がやりたいのはだいたいこれで、自分の行動を上司のビジョンに結びつけるということです。ただ、アラインメントは自然に起こることではなく、そのためにOKRといったツールまで考案されて、組織を挙げてなんとかせよということが書籍では説かれています。

どうしたものかと思うわけですが、「とにかく何を考えているか聞く」のが意外と良いようです。自分より高い視座で組織やプロダクトの課題について考えている人が上司なわけなので(少なくとも自分の環境ではそれが信頼できる)、無理にまとめてもらわなくても、とにかく喋ってもらったら何かしら面白いことが聞けます。それをひと通り聞いて、改めて自分が考えていることと突き合わせてみると、見えていなかった位置付けができたり、過不足が見つかったりして、これがなかなか面白いです。

Measure What Mattersでは、完全な上意下達なOKR運用はアジリティを損なうなど弊害が多く、ボトムアップを取り入れて創造性を引き出すべきとしています。うまいことにこの点もクリアできていて、明確に指示されるわけでもなく、とにかく脳内にある課題や目標を見せてもらって、それを持ち帰って自分の動きを決められるので、僕の創造性は刺激され続けています。自分からアラインメントしにいく形を取れているのが面白いポイントだと思います。

もともとは、自分の指揮系統の割と上の方にいる人とサシ飲みする機会があり、そこで色々聞いて刺激を受けたことがきっかけです。そこから、いろんな上司から同じように聞いたら面白いんじゃない?これってつまり自分を上司にアラインメントするってことじゃない?と展開して今に至ります。問題意識がある程度そろっている必要はありそうですが、コロナ禍で貴重な雑談のきっかけにもなるので、ぜひ試してみてください。