yigarashiのブログ

学んだことを書きます。最近はGoとかScrumとか

KPTのKがいまいち膨らまないチームに贈るパワフルな質問

ふりかえりでKPTのようなポジティブ/ネガティブな話題を出すような手法を使っていると、悪いところの掘り下げはサクサクできる一方で、良いところをうまく膨らませるのが意外と難しいように思います。書いた本人に話してもらって、ファシリテーターが「いいですね」とコメントして終わりとか、「コメントないですか」と聞いて誰も話さなくて終わりとか、そういった場面を見たことがある人は多いんじゃないかと思います。悪いところを解決するのは慣れていても、良いところを伸ばすための道具箱が空っぽという状態ですね。

そんなチームの最初の道具として次の質問を贈ります。

それがうまくいった要因は何かありますか?

これです。なんとかのひとつ覚えで良いので、ちょっとでも話が広がらないなと感じたら、まずはこれを聞いてみると良いです。この質問が優れているのは、出来事や本人の経験から単刀直入にプラクティスを抽出できることです。何か聞き出せたらしめたもので、チームにKeepを蓄積するコーナーがあればそこに書けば良いし、さらに強力に展開するなら、そのプラクティスを定着させるためのアクションを議論するのも良いでしょう。良い出来事を強化するというポジティブな体験は、チームにも良い影響を与えると思います。

この問いかけ自体はSCRUM MASTER THE BOOKの受け売りで、他にも1on1やコーチングの本をちょっとめくればどこにでも書いてあるだろうと思います。ただ、ジュニアメンバーはそういう領域の知識はあまり必要とされないでしょうし、シニアメンバーも1on1の道具として持っていても、チームに向けて使う発想を持っている人は意外と少ないのではないかと感じています。ふりかえりのファシリテーションはチームを相手にしたコーチングです。少しずつ道具を揃えてふりかえりを充実させていきましょう。