yigarashiのブログ

学んだことや考えていることを書きます

チームが大きくなったらふりかえりをどうしたらよいのか

どうしたら良いんでしょうね。大きくなったら、というのは15〜20人くらいを想定しています。絶賛困っているので論点を整理するために考えていることを書き出してみます。

何に困っているか

  • 素朴に1グループで会話すると発話できる人が減る
  • 話題のスコープが多様すぎる
    • ある話題に関係ない人が常に一定数いる状態になる
    • 特定の話題を継続的にトラックすることが難しくなる

ざっくりとはこんな感じです。だったらチームを分けたら良いじゃんとなるわけですが一筋縄ではいきません。

  • 適当にグループ分けをするとトピックに詳しい人が揃わず会話が浅くなる
    • 発話人数は増えるのでアクティビティとしての価値は増加する
  • 適切な分け方を模索すると職能横断なフィーチャー?チームの軸と職種の軸があり困る
    • 職能横断なチームで分けるとデザイナーが分かれる必要があって職種のふりかえりができないといったことが起こる
    • 両方やったら良いと言い出すとチーム内にふりかえり会が片手に収まらないくらいに乱立する

問題を整理する

上で述べた問題は以下の2点に整理できるように思います。

ひとつはどんな課題を解決したいかということです。具体的には、改善したいのがチーム全体のプロダクト作りなのか、もっと小さいチームのプロセスなのか、職種ごとの課題なのかといったことです。チーム内に意味のある部分集合が増えるほど、取り扱いたい問題の種類も増えるので難しくなります。

もうひとつはどうやって課題を解決したいかということです。

  • 一部のリーダーが話してとにかく最短距離の解を得る v.s. チームの問題解決能力を高める
  • 単発で障害物を取り除き続ける v.s. 改善の様子をトラックして成長する

このような軸があるように思います。

じゃあどうするか

まずひとつめのポイントについては、チームの規模に比例して部分集合が増えるのはどうしようもないので、優先度をつけて必要なだけやるしかない気がしてきています。話題が増えているのにひとつの会でどうにかしようというのはどう考えても無理筋です。

ふたつめの話題については、ひとつの会で全てを得ようとしないのが良さそうです。ひとつめのポイントに対するアプローチから自然に大小いくつかのふりかえり会が生まれるはずなので、それぞれで別の解決方針を採用することができます。特に小さいチームでは、自己組織化をし問題を継続トラックするのが容易です。逆に大きなチームはリーダーが集まってくるので、最短距離で上がってきた課題を解決し続けるのが向いていそうです(よく考えたらリーダーだけでふりかえりをやったら良いのでは?)。

まとめ

書いていたら少し考えがまとまって、それらしい次の手を思いつくことができました。大きいチームのふりかえり設計に関する知見があればぜひ教えてください。